アスペルガーとは? 自閉症とは? 発達障害とは? ニューラルネットワークとの関係

 俺はアスペでADHDである。そういう診断である。しかし、当事者であるのに、それがいったいどういう症状なのか、いまいち明確にならない。
 映画のレインマンは見た。あそこまでひどくは無い。
 ではいったいなにが普通と違うのだろうか?

 俺は子供の頃からどう人間と接して行けば良いのか考えていた。小学校二年生の時、学校から一人で帰りながらどうやって友達と付き合っていけば良いのか考えていたのを今でも良く覚えている。子供の対人関係のお手本は両親だと思うが、父も母も片付けられずにいつもいえはぐちゃぐちゃ。父は理屈っぽいアスペっぽくて、母は積極奇異っぽい。いつもニコニコしていたら変だと言われるし、本当にどう接していいかまるでわからなかった。そもそも友達が遊びに誘いに来てくれても断って一人で遊んでいたりしたし、俺的には友達と遊びたいわけではなかったが、父親より友達をたくさん作れという指令を受けていたため、HAL9000のように矛盾するプログラムにデッドロックするような感じである。小中高と学校は地獄とまでは言わないが、刑務所ぐらいのストレスフルな環境だった。(ちなみに地獄も刑務所も行ったことがないので推測にしか過ぎないが、開発のデスマーチはかなり地獄に近いものと推測している。)

 俺は人間関係や自分自身がわからなかったので、心理学系の本はたくさん読んだ。いろいろな本を読んでアスペっぽいところはあるかな、ぐらいには思っていた。
 アスペは目を会わせられないというが、ケツをひっぱたかれて真っ暗な倉に閉じ込められる恐怖のお仕置きを父親から受けていたため、動物的な反射で目を会わせるようになってはいると思う。(実際には目のちょっと下を見ているわけだが)こういう単純な動作はしつけなり教育で簡単に改善されると思う。

 アスペは人の気持ちがわからない、表情から感情を読めないという。しかしインターネットで受けられるEQの検査結果は上位だし、表情から感情を読み取るテストだとFBI捜査官レベルとかかなり高めの結果が出る。だから俺はアスペっぽいところもあるかもしれないけど、アスペではあり得ない、と自分では考えていた。
 しかし、結婚して子供も生まれて、家庭についてはかなりうまくいっていると思っていたところで、結婚から10年経っていきなり妻から私はカッサンドラだ、病院いってくれである。病院にいったらアスペでADHDの診断である。もうわけがわからない。今までずっとうまくいっていたと思っていたのに、俺は知らずに人を傷つけていたらしい。うまくいっていると思っていた人生はすべて単なる勘違いであった。単にうまくいっていない状況を認識できていないだけだったのだ。

 ストラテラコンサータと薬物治療が進むにつれ、今まで認識できなかったことが認識できるようになってくる。自分が猫背であること。特にPCに打ち込めば打ち込むほどひどい猫背になること。椅子に座っても腰が曲がっているのに気がつき、立腰を意識するようになったこと。肩がこっていると思っていたが、実は首がこっていたこと。しかも半端なく。首筋に巨大な軟骨があると思い込むぐらいにカチカチ。音がうるさくてイライラする。人の話を実は聞いていない、などなど・・ 今まで莫大な情報に埋もれて認識することができず、ただストレスに感じていたことの原因がわかるようになったのである。

 アスペルガー症候群自閉症スペクトラムの一種である。自閉症というのはいろいろあって、まるで虹のように境目のないもので、おそらく健常者のリア充として生活している人にも自閉症成分は0.1%とかあるかもしれない。自閉症の度合いが大きくて生活に困ると「障害」として認定される。そんなものだと思う。

 調べていくうちに、どうも自閉症というのはニューラルネットワークの刈り込み量が足りないらしいということがわかった。 -> 自閉症の脳、ADHDの脳。受けとる世界はこんなに違う!|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部

 これは俺にとって完全に自分を理解するするに足りる説明だった。必要のない音、必要のない光、必要のない刺激、必要のない命令・・・ こういうのは正常ならば学習の過程でネットワークがなくなるものなのである(AIではね)。それが繋がったままだと音を聞いて色を感じたり、様々な連想がされたり・・ <ー まぁ、これはいいにしても、常に莫大な情報に曝され、情報が多すぎてその中から本質的な情報を抽出できない、それが自閉症ADHDのような発達障害なのではないかと私は理解した。
 刈り込みの度合いが低ければ低いほど、常に脳は刺激でいっぱい。学習しようとしても本質の情報を抽出できないから知能が低いままになるのではないかと推測した。であるならばと、私はカーテンを閉め(妻になんと言われてもカーテンを閉めていた方が生きやすい)、モニターの輝度はMax(他の無駄な情報の光よりも目立たせるため)、コントラストを上げ、耳栓は空母でつかうような軍事レベル。こうすると確かに捗る。

 筋肉は片方を緩めて、片方を緊張させる。これが正しい動きなのに、刈り込みがされていなければ、どちらも緊張させるような情報が常に送られていて、その状況下でなんとかして体を動かそうとするからぎこちない動きになるのではないか、そんなふうにも推測している。常に緊張しているから凄まじい肩こりなどが生じて、それがさらに常に不快な情報を送ってくる悪循環なのではないだろうか。

 また、コンサータを飲み始めてからいい感じで生活できていたのに、ある時期からどうもうまくいかなくなってしまった。それを改善したのが抗アレルギー剤。花粉の季節になり、また余計な情報が入り始めたのだろうか? 他には、あまりにも肩こりがひどいため、筋肉のこわばりを減らすため筋弛緩剤を飲み無駄な刺激を減らすようにしてみた。これも効いた。今まで原因すら認識できなかったが、原因がわかるようになったから解決法も考えられる。こういった工夫でどんどん改善していると思う。(だからたぶん俺の仮説は間違っていないと思う。)思い起こせば、酒を飲まなければプログラミングできない頃もあった。たぶん、酔っ払うことで不必要な情報が減り、プログラミングに集中できたのだと思う。

俺はてんかんではないが、自閉症てんかんを併発することもあるらしい。ループになっているようなニューラルネットワークが刈り込まれなければそういう状態になるのかもしれない。刈り込まれ方によりさまざまな症状が生まれるはずだ。知能レベル、自閉症の度合い、ADHDになるか、それとも良い風に働くか、結局は運なのか、遺伝子によるものなのか、生まれた時点では自分ではどうにもできないよねぇ。しかし、まぁ、とにかく配られたカードでどうにかするしか無いのである。アインシュタインはアスペでモーツァルトADHDだというじゃないか。なにか俺に利点は無いのだろうか?